お客さまの声、届きました
4年にもわたってお付き合いのあったルーツ調査4軒分のお客さまです。現地調査員たちも頑張ってくれました。
東日本大震災の被災復興にもささやかな貢献ができました。そのような機会をいただき、弊社としても深く感謝しています。良いご縁をいただきありがとうございました。

主任調査員の金子です。
今年も9月1日「防災の日」を迎えました。「防災の日」は大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災にちなみ制定されました。昨年で関東大震災から100年、今年で101年を迎えます。
今年は1月1日に発生した能登半島地震、8月8日の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震による初の南海トラフ地震臨時情報などによって、全国的に巨大地震への警戒が高まっています。「防災の日」をきっかけに再度、備蓄品の確認や避難場所の確認などを行い、いつ来るか分からない災害に備えることが大切だと思います。
今日は「防災の日」にちなみ、お客様におすすめいただいた武村雅之著『関東大震災を歩く 現代に生きる災害の記憶』(吉川弘文館)を紹介いたします。この本は東京都内に残る関東大震災の痕跡や慰霊碑・記念碑など現地を調査してまとめられたもので、今なお、関東大震災の被害の大きさを伝えるものが数多く残されていることに驚かされます。

この本に掲載されている中で私が訪れた場所を紹介します。
・防火守護地の碑
千代田区神田和泉町の和泉公園内にある石碑で、周辺が大きな被災を受けた中で、町の人が一致協力して防火にあたり、被害を免れたことを記念したものです。被災を免れた町名が刻まれており、佐久間町二丁目、三丁目、四丁目・平河町・練塀町・和泉町・東神田三丁目・佐久間町一丁目の一部・御徒町一丁目の一部が挙げられています。東京の下町は特に被害が大きかった地域ですが、老人・婦女子を非難させ、元気な人たちは消火にあったことで、この地域は被災を免れたといいます。

・震災紀念の碑
千代田区神田駿河台にある石碑で、当時この地にあったと東京商工学校に鉄筋コンクリート4回階建ての校舎があり、周囲が被災した中で、建物の被害が軽微であったことから避難場所に使われ、このことに感謝するために建立されたものです。

・神社再建碑
港区新橋にある日比谷神社境内にある石碑で、震災後の区画整理により芝口三丁目にあった日比谷神社が愛宕下町二丁目(現新橋四丁目)に移転して再建されたことを記念して建立されたものです。日蔭町一丁目の氏子によるもので、左面に再建者の氏名が刻まれています。

・石獅子
千代田区外神田にある神田明神境内にある石獅子は、大きな石を積み上げた上に親獅子二頭と子獅子一頭がありましたが、震災により崩壊し、親獅子は辛うじて残ったものの、子獅子が失われていました。平成2年(1990)の今上天皇(現上皇陛下)の即位を記念して親獅子が元に位置に戻され、子獅子が再建されました。

地震以外にも今日本列島を通過中の台風など、日本は自然災害が多い国です。関東大震災以外にも各地にはさまざまな災害を伝える痕跡や慰霊碑・記念碑などが数多く存在しており、日々の生活に流されがちな私たちに「天災は忘れた頃にやってくる」ということを思い出させてくれものであります。
先祖調査においても自然災害に関する記録を目にすることが多くありますので、ご先祖が遭遇した災害の苦難についても記録を残していきたいと思っております。
「い…」と筆で書いた瞬間
NHK「光る君へ」を楽しんで見ています。まひろが「い…」と書いた瞬間、きたきた!! とあのフレーズが口をついて出ました。
「光源氏」の冒頭を古文で習ったのか覚えさせられたのかは記憶にないですが、すらすら言える方も多いのではないでしょうか。続きもたのしみです。
以下、近況です。
・外国在住の方から、日本人の母方のルーツが知りたいとの問い合わせで、まずは戸籍謄本を代々取得するお手伝いをしています。
・東日本大震災の津波で塩水をかぶった日記を、1頁1頁開いてスキャン、戦前のくせ文字をテキスト化し画像と共に書籍化。依頼者が手渡しした際、所有者の方は感激して泣いていらっしゃったとのこと。少しだけ社会貢献できました。
・上級武士の家系の末裔の方、その姻戚関係も華麗な系譜・足跡が藩の資料に遺されていました。翻刻(崩し字をテキスト化)量が半端なかったですが、江戸時代にいかにお家を絶やさないようにするか腐心していた様子がうかがえました。
・終戦直後に中国で銃殺された憲兵を先祖にもつ方、日本国内の資料では昭和22年まで生きていたことになっていました。事情があって果たして軍歴証明が申請できるか? という難題がきています。
・ご遺族のことを話していただくヒアリング機会も増えています。ヒアリングのために読み込む資料も多く、夏休みはもともと無かったのですが、平日夜、土日も読み込みが続きます。
「い…」がいかに広がっていったのか、楽しみにしつつ、夏休み明けも頑張っていきます。
主任調査員の金子です。
今年も「終戦の日」を迎えました。
太平洋戦争の終結から79年となりましたが、年々戦争の記憶をいかに継承するかが課題となってきています。
弊社ではかねてより日中戦争・太平洋戦争の従軍者の記録である「軍歴証明」の解読に力を入れ、「従軍の足跡」サービスをご提供しています。
「軍歴証明」の情報を基に様々な文献を調べ、背景から戦況まで詳細に解説をしています。
戦争というと、どうしても実際に戦場へ赴いた従軍者に目が行きがちですが、空襲で亡くなったり負傷した民間人、さらには戦時下において苦しい生活を強いられた人たちなど、戦時中を生きた人たち一人一人にさまざまな体験や想いがあります。
最近、七尾和晃著『語られざる昭和史 無名の人々の声を紡ぐ』(平凡社)という本を読みました。

この本は著者が20年以上にわたり全国を訪ねて聞き取った、「語られざる戦後」「語られざる昭和」の証言を集めたもので、著名人ではない市井に生きた人たちの生々しい証言がまとめられています。
戦争未亡人が訪れた「おがみ屋」の話、広島・長崎と2回の被爆を体験した人の話、米兵との混血児の話など戦争に関わる話から、山間部の集落で行われていた風習の話など、誰かが記録しなければ消えて行くような話が収められています。
市井を生きた無数の人たちの記憶を記録する。とても大事なことだと思いました。
弊社の調査でもご年配の方からさまざまな聞き取りを行っており、特に戦時中の記憶がある方には当時の様子などをお聞きしています。
戦場に行かなかった人にも戦時中の苦しかった記憶があります。そういった一人一人の記憶も大事に記録し、後世に残していきたいと思っております。
お客さまのご了解を得て、軍歴証明解説の実例をHPに掲載しています。
あと1か月で、また終戦の日がおとずれますね。『援護50年史』によると、陸軍の兵籍簿や戦時名簿は約970万人分あったそうです。が、現在各都道府県が所蔵するものは約730万人分とのことです。
https://familyhistoryrecord.jp/lineup/military_career.html

一生に一度の書籍
近況です。
・印刷製本所にて装丁の布地選び。色がいろいろあって目移りします。一生に一度しか制作しない一族の歴史書籍です。ご依頼者が決断。すっきりした顔で帰られました。
・古い巻物の内容が知りたいと言うお客様。開くのも慎重に、写すのも慎重にしなくてはならないですね。これも貴重な史料です。
・以前制作した、東日本大震災の津波で塩水と砂にまみれた日記を文字起こしして書籍化したもの。増刷のお見積りあり。また、ある一族の歴史本も増刷の依頼がありました。やはり増刷って嬉しいです。
・当社の家系図は見開き1枚もので、加えて解説書が冊子でつきます。お客さまのご希望で合体させた上でデザイン表紙をお付けしたりCDポケットをつけたりと、オリジナルなものになりました。
・明治時代に外国人と結婚した日本人女性の手記、二人の間に生まれた方の戦中日記を拝見し、必要な情報をお探ししています。
暑くなりましたね。熱い夏になりそうです。皆さん水分を摂って乗り切りましょう。
