NHK「ファミリーヒストリー」に敬意を表して

今、NHKの「ファミリーヒストリー」をご覧になった方々の間で、ご自身の家系はどうなっているんだろう、両親、祖父母、曾祖父母はどんな暮らしをしていたんだろうと思う方が多くなっているようです。

このテレビ番組が放映される前から、弊社はお年寄りのお話をお聞きし、その人生の歴史を書き留め本にするサービスを準備していました。そうしたところNHKのテレビ欄で「ファミリーヒストリー」を見つけ、どきどきしながらテレビを見ました。食い入るように見ていて、「そうそう! こんな内容を本で作ってあげたかった!!」そう思いました。

もちろんNHKの取材力は大変なものだと思いますが、弊社ではご本人にまずはじっくりお話をお聞きし、アルバムの写真を見ながら記憶を引き出していく中で、ご本人さえ忘れていた歴史を書き留めていけるのではないかと思っています。

テレビに登場する方々は当然有名人です。でも私たち一人一人にも人生の軌跡があり、当然私たちにつながるお父さん、お母さん、お祖父さん、お祖母さんにも深い深い歴史が刻まれています。どんなに平凡に見えても、必ず書き残す価値のある歴史があるものです。 そして過去から呼ばれるようにして、祖先のいた場所で自分が暮らしていたり、同じ特技をもっていたり、偶然境遇が似ていたりと、びっくりするような符合が見つかることがあります。

想像するだけでわくわくしますね。月曜日夜10時になりました。さてテレビの前にいきましょうか。...昨夜書いた文章です。来週月曜日がまた待ち遠しいです。

昔のお話

みなさんのお父さん、お母さんは、それぞれのお父さん、お母さんから生まれてきました。当たり前ですがみなさんにとっては祖父、祖母ですね。さらに祖父、祖母にはそれぞれ曾祖父、曾祖母がいらっしゃいます。1人の人から1世代前で2人の親、2世代前で4人、3世代前で8人、4世代前で16人、5世代前で32人、そして10世代前には1024人となります。27世代前で1億人突破、つまり膨大な数の血のつながった祖先がいるということがわかります。

27世代前というと800年くらい前、日本は鎌倉時代です。その時の人口は何人でしょうか。約800万人と推定されていることを考えると、ほとんどの日本人はみな兄弟...

そう考えると、そんな気の遠くなるような何代も何代ものつながりがあって、やっと今の自分がいることがわかります。

「家系図を作って先祖を1000年たどる技術」(同文館出版)という本を読みました。これには著者である行政書士の丸山学さんが、戸籍、宗門人別改帳、検地帳、墓、過去帳などいろいろな手段を駆使して祖先を探り当てていくという、とても興味深い内容が書かれています。ものすごい熱意です!! ご興味のある方はWebでも情報提供しているようですので以下をご覧ください。

http://www.5senzo.net/

実際には平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸の各時代に生きた祖先の具体的なお話は、本家筋だったり、代々名士と言われているようなごく一部の方しかわからないものです。そこまでは無理としても、せめて今ならまだ、明治時代くらいのことを、お父さん、お母さん、祖父、祖母に聞くことができる、思い出してもらえばかなりのことがわかるような気がします。

自分のご先祖さまが、どんな暮らしをしていたのか、何を食べていたのか、どんな時代だったのか、何を思っていたのか、いろいろなことを聞いてみたいと思うのは私だけではないですね、きっと。

昔の話を今、聞いて書き留めておきましょう。きっとみなさん自身に、お子さんに、お孫さんに、そして子孫に、伝えられる大事な記録になると思います。