徳川夢声対談集「問答有用」阿川佐和子編

最近読んだ本。徳川夢声という人は、無声映画時代の弁士だったそうですね。私が生まれた頃には既に有名だったようですが、全く記憶に無く...。阿川佐和子つながりで読んでみましたが、何か不思議な感覚を覚えました。

対談相手は吉田茂、湯川秀樹、志賀直哉、牧野富太郎、藤田嗣治などなど、有名な方々ばかりですが、昭和26年から8年間にわたる対談400回のうちのほんの一部だそうです。

対談ですから、当然その人の生の声が聞こえるような構成になっているのですが、それが亡くなった方々だと思うと、なおさら貴重なものに思えてきます。しかも歴史を作ったり、変えたりしてきた人の、意外な交友関係や普段が垣間見えて、とても楽しい一冊にまとまっています。吉田茂って、他の歴史小説で読むとすご~い剛腕!政治家と思うだけですが、結構楽しいおじさんだなぁとか、藤田嗣治ってあんな繊細な絵を描いているけど、腕っぷしが強い上に破天荒で確信犯だったのねとか、牧野富太郎は本当に植物が好きだったんだなぁとか、生の顔が見えて私にとっては新鮮でした。

徳川夢声という人は、本人の経験談もふんだんに披露しつつも、対談相手の話したい気持ちを引き出し、さらに読み手の知りたいを満足させる、普段見せない顔を表にひょいと見せてくれる、そんな技術を持っていたのだなぁと感心していました。

「聞く」ってやっばり力量のいる仕事だなと思いました。

徳川夢声について改めてウィキペディアを読んでみたら、アルコール依存症とありました。アルコール依存症といえばこの方々...吾妻ひでおと西原理恵子の「あるこーる白書」を同時に読んでおりました。お酒を入れると話も滑らかになるかも、なんて甘い!!ですね。う~ん、少しお酒を控えようかな...と最後は脱線(苦笑)。

長寿世界一の木村次郎右衛門さん、116歳のお誕生日

長寿世界一の木村次郎右衛門さん、116歳のお誕生日4月19日のニュースだったので、既にご存じかと思いますが改めて。京都府丹後市に住む木村次郎右衛門さんは、存命人物のうち世界最高齢。しかも死去した人物も含めた検証済みの歴代最高齢記録の男性です。食べ物に好き嫌いはないそうで、少し前の記録では、朝はヨーグルトやサツマイモ、梅干しを食べ、夜は牛乳を飲むことを習慣にしていたようですが、今回のニュースでは一日三食、おかゆやカボチャ、サツマイモのつぶしたものなどを食べていると伝えられました。後々、百寿者、さらにもっと長寿になっている方の食生活は、いったいどんなものなのか調べたいなぁと思っています。体は食べたものでできてますもんね! 今日もおいしくご飯をいただきましょう。ご長寿のお祝いに、ファミリーヒストリーをどうぞ~まだまだキャンペーン期間中です。

古希、喜寿、傘寿、米寿...長寿のお祝い

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キャンペーン開始から間もなくお客様があり、より良い本をご提供すべく、毎日丁寧に制作中です。いつも思うのですが、制作過程でお客様のご家族が、プレゼント対象の親御さんを中心につながっていくことが、手に取るようにわかります。弊社のお手伝いが、そんなふうにお役にたてることに、改めて喜びを感じています。

データをまとめるパソコンの前で、肩コリと戦いながらまた頑張ろうと思うのでした。

さてここで、ご長寿の呼び名を簡単に載せておきます。参考になさってください。

古希は70歳 杜甫の詩「人生七十、古来稀なり」から来た言葉。

喜寿は77歳 喜ぶの草書体が七十七に見えるため。

傘寿は80歳 「傘」の略字(?)が八十と分解できるため。

米寿は88歳 「米」の字が八十八と分解できるため。

という解説は必要のない方が多いと思いますが、百歳を超えるとさらに文字遊びのような呼び名があって楽しいです。

白寿は99歳 「百」の字から一をとると白になるため。

茶寿は108歳 「茶」の字を分解すると「十、十、八十八」と分解し、合計でなるため。

川寿は111歳 「川」が111と読めるため。

珍寿は120歳 これほどの長寿は珍しいため。

ええっ、さらにもっと上が???1001歳は王寿、2001歳は甲寿、9002歳にも麦寿という名前がついてるんですかぁ、と驚いておりました。

人類にはあり得ないご長寿ですが、それはさておき、まずは健康で長生きが一番ですね~

名字の由来

ルーツを探る上で、その人の名字の由来を知ることは、大事なキーポイントになります。最近読んだ本で、とてもわかりやすく読みやすかったものをご紹介します。

「分布とルーツがわかる名字の地図」森岡浩著 日本実業出版社

この本では、日本の名字ベスト30について、その由来を詳しく書いています。私、店長の名字吉田は全国第11位ですが、想像通り「良い田」であったり、植物の葦(アシ)が悪しに通じることから「ヨシ」と言い換えることでヨシの生えている田、ということから生まれたらしいです。吉田姓は全国にある名字ですが、比率としては岩手と福島に多く、中でも福島県石川郡、田村郡、双葉郡にかけて吉田さんが多いらしいですよ。

小林さんは長野に圧倒的に多いとか、渡辺さんは摂津の国(大阪府)の一か所から発生しているとか、友人知人の顔を思い浮かべながら楽しみました。また、東日本と西日本を分ける名字の境目はどこか、あるいは今話題の歌舞伎界「梨園」の系譜などについても書かれており、名字全般の情報が詰まった楽しめる一冊になっています。

家紋についてもいろいろと調べているのですが、これも本当に素晴らしい意匠だと、いつも感じています。自他を識別するマークとしての役割はもちろんですが、そのデザインの豊富なこと。平安時代に牛車につけた装飾が始まりだったと言われていますが、誰がどうやってこんなにたくさんの素敵なデザインを生み出したのか、想像するだけでも楽しいですね。