お話を聞くということ

「お話を聞く」技術をいくばくかでも向上させたいと願い、いくつかの分野をのぞいてきました。ぱっと思い浮かぶのは 「傾聴」「インタビュー」「カウンセリング」「取材」「聴取」....

いろんな本を手に取って考えてみました。傾聴のように単に頷いて聞いているだけでいいのか、カウンセリングのように心がつらい方に聞く手法でいいのか、取材方式で聞きたい質問をしていけばいいのか、民俗学のような取材はどうなのか、などなど。何かどれも合っているようで、微妙に異なるような感じもしました。あるいはその良いところを抽出できないかとも感じました。

ファミリーヒストリー記録社で貢献したいと考えていることは、お父さんお母さんに人生の歴史を語っていただき、それをお子さんお孫さんたちに伝えていくことが一つの目標です。もう一つの目標は、ご本人が語る過程で、ご自身の中に眠る数々の出来事を色鮮やかに思い出し、喜びや悲しみ、幸せな時や苦しかった時を乗り越えてきたことを改めて確認することなのではないかと思っています。それは、自分の人生を改めて認めなおし、自信を持って明日からも生きていこうと思える大事な時間と記録なのではないかと思うのです。

すべての方に、語るに足る深い深い歴史があります。思いがあります。そんな思いを語っていただく場を、個人史・家族史を制作する最初の過程、「お話を聞く」過程で作っていきたいと願っていますが...まだまだ修業中です。

「プロカウンセラーの聞く技術・話す技術」浮世満理子・水島広子・諸富祥彦監修 マルコ社

「プロカウンセラーの聞く技術」東山紘久著 創元社

「プロカウンセラーが教えるはじめての傾聴術」古宮昇著 ナツメ社

「聞く力 心をひらく35のヒント」阿川佐和子著 文春新書

その他

 

ホームヘルパー実習にて

関東地方も大変な雪でしたね。私y店長は北国の生まれなので、転ばないように歩くことはできますが、結構疲れます。明日も凍結しているので気をつけて歩きましょうね。

さて今回は開業へのきっかけの一つとなったお話を書いてみました。 ファミリーヒストリー記録社を始めようと思った時、私自身、お年寄りの話を聞くことができるのだろうかという不安を感じました。また家族として一緒に生活した経験もほとんどありません。そこで、お年寄りと深く接することが多い、ホームヘルパー講座を受講することにしました。 3冊の厚い教則本を読みレポートを郵送し、2ヶ月間、毎週日曜日にスクーリングを受け、その後3ヶ所の実習先をまわりました。デイサービスセンター、同行訪問、特別養護老人ホームの3ヶ所です。 食事介助、着衣の交換、ベッドメイキング、洗髪後のドライヤーがけ、おむつ交換、などなどたくさんの経験をさせていただきました。ただ、経験の浅い実習生は「お話していてください」と言われる場面も多く、もとよりそうした経験がしたいと思っていたので、本当にたくさんの方とお話することができました。

生まれた地方、時代、名前の由来、家族、戦争体験、関東大震災、子育て、浅草の賑わい、青春時代、姑との確執、病気、俳句...目に見えるように多くの体験談を聞かせていただきました。泣けてくるようなお話もありました。ご一緒させていただいた方々の人生の一端を、追体験したような濃厚な時間を過ごしました。 たかが実習生の私が、こんな宝物のような思い出の数々を、聞き流すだけでいいんだろうか、いや何とか残してあげられないだろうか...そう改めて実感したのでした。

開業への思い

はじめまして~♪ ファミリーヒストリー記録社のy店長です。

2013年4月開業に向けての、会社の思いや、開業までのいろんな活動、さまざまな情報などを、この場で書いていきたいと思っています。おつきあいくださいね。 まずはファミリーヒストリー記録社とは??

皆さんは、お父さんお母さんの若い頃のことをご存じですか? どんな人生を歩んできたのか、きっと知らないことが多いと思います。そんなお父さんお母さんの人生の記録を、一冊の本にまとめてみませんか? そして喜寿や傘寿などのお誕生日、ご夫婦なら金婚式などにプレゼントしてみませんか?

ファミリーヒストリー記録社では、そんな皆さんの気持ちに寄り添ってお手伝いをするサービスを提供したいと考えています。

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