大阪府東淀川にある「ホスピス・子供ホスピス病院」では、週に一度「リクエスト食」の日を設け、入所者の思い出の食事を提供しているとのことでした。これは昨夜のNHKクローズアップ現代で「人生のディナーを召し上がれ」という題名で取り上げられたテーマです。http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3351.html
管理栄養士さんや看護師さんが入所者に、食べたいメニューを聞くと同時に、そのメニューに関する思い出を聞き取っていくところから始まります。日本食の調理の経験のある調理師さんが、地元で手に入る素材を用いて、入所者の思う料理を作って提供していました。
貧しい中でも安くておいしいバッテラ(サバの押し寿司)が大好物だった方は、奥さんがそばで見つめる中、美味しそうに食べていました。若い奥さんを残していく食道癌の方は、いつも彼女と一緒に食べたすき焼きをリクエストし、畳の上で向かい合いますが、腸ろうのため豆腐を少し食べられただけでもずっと奥さんを気遣っていたそうです。
その他、初めて食べた白いご飯をリクエストした方にはお釜で炊いて、ちょっと硬めのお好み焼きの方にはその要望に応えて硬めに、ラッキョウ好きの方は一粒でも食べることができたり、お母さんが作ってくれたちょっとぱさぱさの卵焼きだったり、うな重、ハンバーグ、などなどいろんなメニューがありました。
食べ物の記憶は、いくつになってもその匂い、食感、見ため、味、その場の思い出とともによみがえってくるものだと思います。なかなかいい試みだなぁと思いながら、今回もテレビ番組のお話で失礼しました。結構テレビっ子です...(笑)
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