知人の家系図を作成中です。とある町役場に申請書を送ったら5通の除籍謄本と1通の改正原戸籍謄本が送られてきました。さらに電話で問い合わせをするともっと古いものが現存するというので、再度申請しましたが、完成までとても楽しみです。
さて、現在私たちが入手できる戸籍は明治19年式戸籍(1886年施行)が最も古いものです。それ以降は明治31年式、大正4年式、昭和23年式、平成6年式コンピュータ戸籍という変遷がありました。2010年に戸籍法が改正され150年以上保存することになりましたから、明治19年式戸籍は2036年までは保存しておいてもらえるはずです。
ところが2010年以前はというと80年以上保存で良かったそうなんです。従って1970年から41年間、古い戸籍は破棄されてしまった可能性があるのです。つまり1930年以前の戸籍ですよね。それが「今のうち」の理由です。
送られてきた戸籍を見ていると、慶応、万延、天保などの年号が出てきて、さらにさかのぼっていけそうだったり、ある代では養子や養女を迎えていたり、名前のバリエーションも面白く、どこの地方から嫁に入ったかなど、いろんな歴史を想像してしまいます。
戸籍調査は1か所の町役場で済まない場合も多いので、手間ひまかかるものではありますが、時間に余裕ができたなら是非みなさんも試してみませんか?
※参考図書「なぜいま家系図を作るべきなのか?」監修岩本卓也(枻出版)