ちょっと鹿児島まで…

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写真はつい先日の、鹿児島は桜島の様子を撮ったものです。気温が25℃くらいまで上がり、少し霞んで見えます。新幹線の鹿児島中央駅からバスに乗り込み、バスごとフェリーに乗って、大隅半島の方に向かう船上での一枚。

ご高齢のみなさんのファミリーヒストリーをお聞きする時、戦争体験は人生において本当に記憶に残る、大きな出来事だったと思います。でもお話を聞く私たちには戦争体験がありません。そこで、鹿児島県鹿屋市の鹿屋航空基地資料館を見学してきました。

バス停を降りると道の南側は自衛隊の敷地となっており、木立の向こう側に資料館がありました。二式大艇がど~んと鎮座しています。資料館の周りにもP2V-7、R4D-6、US-1などの私には見たことも聞いたこともない飛行機が展示され、海上自衛隊航空の歴史を直接見られるようになっている飛行機公園があります。

資料館では、平成4年に鹿児島周辺の海岸で引き上げられた零戦二機から、一機の零戦が修復され展示されていました。「あぁ、これが話に聞くあの零戦...」操縦席が間近に見ることができ、エンジンや爆撃機もあります。真珠湾攻撃のための作戦が練られ、模擬訓練が行われたのも鹿児島。その傍らに特攻隊で帰らぬ人となった数百人の若者の写真や遺品、遺書などが壁一面に貼られていました。多くは大正生まれ、最も若い方で昭和4年生まれの青年たちです。

団体観光客が去った後の静かな館内で、ずっしりと重い歴史、その一端だけですが痛感して外に出ました。

当時の方も、あの晴れて霞む桜島を見ていたのかもしれませんね。